PTA本部による意識調査の問題点

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足利市立東山小学校PTA改革プロジェクトです。

東山小学校では、一昨日から昨日にかけて、各学年で授業参観とPTAの学年部会が行われました。

学年部会では、PTA本部からの依頼で、各保護者会員に対するある意識調査が行われました。
その内容は、PTAを今後「変えていくべき」「変えなくてもよい」「よく分からない」という意見がそれぞれどの程度の割合かを調べるというものでした。

当プロジェクトのメンバーから、この際の調査の方法に問題があったという報告が上がっています。
報告によると、学年によっては、学年部長以外の会員に目をつぶらせ、挙手によって3つの選択肢から1つを選ばせるという方法が取られました。

この方法だと、学年部長や先生方は誰がどのような意見であるのかを把握することができます。
また、中には目をつぶったふりをして、薄く目を開けていた保護者もいたそうです。

そのような状況では、周りからどう見られるかを気にしたり、他の方に忖度したりして、どうしても最も無難な「よく分からない」という選択肢を選ぶ方が多くなってしまいます。

本来であれば、議会制民主主義の共通原理である秘密選挙のように、誰がどのような考え方を持っているのかを他人に特定されないように十分配慮した上で意識調査を行わなければ、保護者の率直な意見を知ることはできません。

一見些末なことかも知れませんが、このようなやり方一つを取っても、旧態依然たるPTAの姿が色濃く表れているように感じます。

当プロジェクトでは、連綿と続く古い考え方に絆されたPTA本部役員同士で議論を尽くすよりも、専門家に協力を要請したり、有識者を招いた入りして、新しい考え方や正しい方法論を元に改革を進めるべきであると考えています。

全国的に見れば、PTA改革を行っている単位PTAは多数あります。
中には成功事例もあれば失敗事例もあります。
実際にPTA改革に取り組まれた方達をお招きすれば、もっと迅速かつ適切な改革が行えるのではないでしょうか。

※ 画像は、第4学年の学年部会において当プロジェクトのメンバーが出席者に向けて情報共有させていただいた際の原稿です。


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